国連人権理事会の独立調査委員会は16日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザでジェノサイド(集団殺害)を行ったと認定する報告書を発表した。ネタニヤフ首相らがジェノサイドを扇動したとしている。
報告書では、イスラエルはガザのパレスチナ人に対し、広範囲に影響を及ぼす大型の爆弾を繰り返し使用し、前例のない数のパレスチナ人を殺害し、重傷を負わせてきたと指摘した。今年7月時点で犠牲者の少なくとも46%が女性や子どもで、犠牲者は「個別にではなく、パレスチナ人という属性によって集団として標的にされた」とした。
また、イスラエルがガザ全体を包囲し、人道支援の搬入を遮断することで飢餓を引き起こしたなどとし、「集団の全員または一部が破壊されるような生活環境を意図的に強いた」と批判した。さらに、不妊治療クリニックを攻撃し、出産を阻止する措置も講じたとしている。
委員会はこうした状況を踏ま…